日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです(^^)/
今日は、私の活動拠点である『豊富町』の健康増進事業『とよとみスポーツCLUB』のお話です。
『よとみスポーツCLUB』は、『豊富町』の主催です。
豊富町保健センター、豊富町教育委員会、豊富町子育て支援センター、豊富町スポーツ推進委員会が『連携』するカタチで運営されています。
これ、この地域ではあるようでなかなかない、新しいカタチ。
人口何千人規模の小さな自治体が集まるこの地域ですが、なかなか横のつながりを作れず、小さなチカラをさらに縦割りにして、さらに小さくしてしまっているコトがとても多いように思うのです。
こんなコトを言うと、また怒られてしまいそうですが(・・;)
そして、イチ現場担当に過ぎない私が言うコトでもないのですが、どうしても私は、それを『もったいない』と思ってしまう。
ここは、参加対象がかぶるコトも大いに有り得る、規模の小さな町。町内の事業で参加者を取り合っても仕方がないどころか、それはマイナスな訳で。そして『健康づくり』ほど、老若男女が繋がり合えるフィールドは他にないんじゃないかと思うんです。
親子・ジュニア・一般・シニア・介護など。分野によって縦に分けず、なるべく『横のつながり』を持ってゆけたなら。
そして、それを少しでも大きなチカラとして、ご参加者を増やす取り組みをしたり、新たな事業につなげたり、マチ全体に広がるきっかけ作りとしても運営してゆけるよう、模索できる部分がまだあるのではないか、と。
しかし、なかなか、一筋縄ではいかない~
今あるモノを変えてゆくには、きっと、新たなモノを創り出す以上にチカラがいるコトですね。
出来ないコトを出来るコトに変えてゆくチカラ。
縦割りであるのが一般的だろう行政機関で、横のつながりを持つためには、かなりいろいろな検討が必要で、実際にやってみると、ぶつかるコトや不具合もあるのだろうと思います。
しかし、人口規模が小さく民間企業が参入してくる可能性がとても薄いこの地域では、『行政機関がどのように動くか?』というのが、マチの活性化に向けてのキーポイントになるように思うのです。
そう思うとやはり、『やってゆくしかない』のではないか。
『この事業は誰のために、何を目指してやっているのか?』と考えると、そこはやはり、町民にとって有意義であるコトを一番に考えていただけたらと思うし、実施する側の都合ではなくて、その事業をなるべくたくさんの方々にが活用していただけるコトも目指し、画期的な策があれば、ぜひ!トライしていただきたいし。
前例がないコトこそ、チャンス。
出来ない理由は考えても仕方ないので、実現するための策を練る。
諦めるのはいつでもできる。まずはやってみるために必要なコトを整理するトコロから。
今後、この地域では人口がさらに減り、子どもはどんどん少なくなるばかり。
予算だって、どんどん厳しくなるだろう中での、暗中模索に。減るのはヒトだけでなく、お金も。人口規模が変動する中、今まで出来たコトが出来なくもなってくる。
これは、この地域だけの問題ではなく、この国にとっての大きな課題。観光であろうが基幹産業であろうが、これは、避けて通れない課題になってくる。もうすでに、大きな課題となっているのだろうと思います。
続けるための策をあれこれ考える。
この地域には、民間主体のスポーツクラブやヨガスタジオがない。
経営として成り立たないから、です。
行政主催の運動クラス等は、参加費はほぼ『無料』であり。ここへ移住したばかりの頃、それにも最初はビックリ!しました。
私個人で『有料ヨガサークル』を主宰したとしても、『無料で当たり前』という雰囲気の中、正直苦戦しています。
『無料クラスのほうに出たいです』と言われるコトもある(^_^;)
そう言われると、やはり、残念です。『クラスにはそれだけの価値しかないよ』と言われているのと同じだと思うから。『粗品』でもらえるタオルと同じ。。。
『無料が当たり前』という壁をどう突破してゆけるのか?と、日々考えてもいます。
競合他社はいない。でもそれって『選択肢がない』ってコト。これって良いのか悪いのか?
とよとみスポーツCLUBの中には、『元気体操スクール』という椅子に座って行う軽体操教室があり、3人の講師で担当させていただいてます。
私の担当は月に2回。『椅子ヨガ』としてお伝えさせていただく場に。
この町の人口は4,000人弱で、全員とは言わないけれど、この町で暮らし始めてまだ5年ほどの私でも、相当の方が私のコトを知っていてくださる。
それは、この町に『ヨガインストラクター』という職を持ち暮らしているのが私しかいないから、というコトもあるし、なんでも『噂話で広がってゆく』というのもあるし笑
ヒトとヒトとの距離が近く、町で起こる様々なコトが、良くも悪くもよくよく見えます。
それを私は、すぐとなりで暮らしているヒトと話したコトもなく名前も知らないという都会暮らしに比べたら、よっぽど安全で気楽に思ってます。噂話というのは基本『アテにならない』から、気にしなければそれで良いし。
自分がこの地で心地よく暮らそうと決めたのなら、その想いをそのまま実践してゆけば良しで^^
ただ、最初から何度も書いているように、人口規模が少ないというコトは、その規模の中で『自ら運動をしたい』という方は、なお少なく、その方々に継続していただこうと思えば、なかなかに難しいコト。
なんでもそうだけれど、まあそのうちに飽きるものですよ。だから、手を変え品を変え。いわゆる都会では、ヨガスタジオに通ってみたり、スポーツクラブがあったり、市民講座に出てみたりと。選択肢がいろいろにある。
でもここでは、その選択肢がない。
ヨガを学んでみたくても、講師との相性が悪ければ、他にもう選択肢がないのです。
精一杯お伝えしてゆきたいとは思っているけれど、100人中100人に満足していただけるクラスなど、ほぼ不可能な訳で。
講師だけではなくて、場所との相性もそうだし、開催時間もそう。いろいろな条件がそろってやっと、『長続きする』という状態に持ち込みやすくなるから。
講師である私自身で言えば、『競合他社』はありません。
それはなんて楽チンなコト!と都会で切磋琢磨して励んでいらっしゃる運動インストラクターさんには言われそうですが。確かにそうですね。その点の厳しさは、確かにないです。
が、しかしです。
この町で『ヨガ』というイメージは、おそらく私自身。
それって、めちゃめちゃ責任が大きいし、これほど歴史が長く、様々な流派があり、素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃるヨガというフィールドなのに、私というイメージが濃くなってゆくのは、それもまた大変なコトで、ある意味『高い壁』です。
そんな、重たく感じる責任をよいプレッシャーとし、励みとしながらの日々なのですが。
◎2月、3月のスケジュールはこちら
そんな中、『元気体操スクール』で起こっている想定外の出来事について。
とよとみスポーツCLUBが開設され、もうすぐ丸3年です。
豊富町の中で、転入してきたばかりの方を覗き、この事業が開催されているコトをまったく知らないという方は、きっと、とても少ないと思います。
月に1度はスケジュールを案内する『回覧板』がまわるし、町内各地にポスター掲示もしてある。いくつもある中のひとつではなく、これしかないので、運動したいなと思った方なら、まず調べて来てくださるし。
そんな状況の中、この町に何十年の暮らしていらっしゃる方が、ある時にふらっと来てくださるのです。ここ1年ほどは、どれだけお誘いしても難しかった男性が、ちらほら定期参加してくだるようにもなりました。そんな方々が、以外なほどに多い!
私は、そんな状況を想定していなかったのでビックリ〜
ご参加してくださった理由をお聞きすると、『クラスに参加している友達から、ずっと声はかけてもらっていた。迷っていた。気にはなっていたけれど、参加する勇気がなくて』。
迷うコト1年。2年。
そこで、初めて参加してくださる方がいらっしゃるんですね。
友達に背中を押してもらうたびに迷い。最後にひとつ、参加するまでに至ったそのひと押し。その一番の理由はなんでしょう??
それが何よりお聴きしたかったコト!
そのお答えは、
『友達がどんどんゲンキになるから、やっぱり私もやってみたほうが良いと思って』と。
そのお答え、何よりのギフトでした( ノД`)シクシク…
♦
私、常々思うんです。
『まずは自分自身だ』と。
これが良いあれが良いと、コトバであれこれ伝えるよりも、何より響くのは『在り方』。存在そのもののチカラが大きいんだ、と。
長くっている友人が運動習慣を持つ。日々の何気ない姿勢が変わる。笑顔が増える。軽やかになる。それがちゃんと、まわりにも伝わっている。
その結果。
変動はありますが、ほぼ毎回のクラスにて、会場がキチキチで狭くなるほどにご参加をいただくコトが多くなっている今です。
最初は『まずは5人来てくださったら充分だ』と、事業担当の方とハナシをして始まったこの教室。
その5名さまが、きっとファンになってくださり、新たな参加者をつないでくださるから。と。
1年目、2年目、3年目。
じわじわとご参加の方は増え、飽きるコトなく通い続けてくださる方が多数。おなじみの皆さんの身体能力は、素晴らしく!向上したように感じています。
『シニア層は月に1度ではなく、2度でもなく、ぜひ毎週開催のクラスにして欲しい!』
最初の頃からずっと、そうお願いしていました。
私が豊富町へ移住したばかりの頃、運動クラスの開催は月に1度程度、だったのです。
とよとみスポーツCLUBが稼働し、2年目以降だったかな、隔週開催だったクラスが毎週開催となりました。『火曜日午後』と曜日固定されて定着しやすくなり、参加者増にもつながっているように感じます。
継続はチカラなり。
私はイチ現場担当でしかなく、事業の運営者ではないのですが、こうして豊富町に『健康づくりの輪』が少しずつ広がり、ますます広がってゆく予感がしている。
やってみないと分からないコトって、ありますね。
押してダメなら引いてみる、引いてダメならまた押して。
とにかく、試行錯誤しながらですが、『継続するチカラ』だなあと改めて思うのです。
ありがとうございます。
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