日本人の体型や気質に合った、日本伝統のヨガが『沖ヨガ』です。
古典的なインドヨガに、東西のあらゆる宗教や修行法、日本の伝統文化、武道、東洋医学、民間療法などを組み合わせて体系化されています。
長くヨガを学ぶ人なら、誰もが聴いたコトのある流派ではないかと思いますが、実際にどんなことを学べるのかは、意外と知られていません。
厳密にいうと、沖ヨガは流派ではありません。
求道(ぐどう)と言い、人間として生きるという事はどういうことか、その生き方を説いたものであり、その生き方のヒントを学ぶ「道」のことを指しています。
毎日の暮らしを学びとし、「生活ヨガ」として実践してゆきます。
ヨガは『生き方・在り方』です。
自分がどう生き、どう在りたいのかを見出してゆきます。
◎生命即神
「せいめいそくしん」、と読みます。
「生命は即ち神様なのである」という、沖ヨガの様々な教えの中で、一番に大切なものです。
沖ヨガの先生はどの先生も、口癖のように言います。
「あなた自身の命に聴きなさい」
結局、何よりここが大切なのです。
誰かがこう言っていたからではなく、新聞に書いてあったからではなく、自分はどう感じているのか、自分の体を使って実践してみた結果、どんな変化があったのか、これこそ。
何事もすべて、自分の「実体験」こそ学びと出来るというのが、抽象的でない、すべてが具体的な沖ヨガの手法です。
誰ひとり、この世界の中で同じ人はいません。背の高い人、背の低い人などは見れば分かりますが、生まれつき胃腸が弱い人もいれば、どれだけ寝る前に食べても平気な人もいます。
今の世の中、情報は溢れています。何がいいんだろうと迷子になれば、余計苦しむだけです。
◎「信じるな、疑うな、確かめよ」
人の言う事、本に書いてある事を、鵜呑みにせず、一方的に疑わず、まずは確かめてみる。
そのための方法が、自分の命に聴くことです。
その、命の声に耳を傾ける方法を学ぶのが、沖ヨガの実践的な学びなのです。
沖ヨガの創設者
沖正弘(1919年〜1985年)