先日のコト。
豊富温泉に滞在中は欠かさず『ヨガ教室』に参加してくださり、温泉から6キロ離れた豊富町主催のヨガ教室にも、ほぼ毎回参加してくださる湯治療養中の方と、ゆっくりお話をする時間に恵まれた。
これは、毎回書いているような気がするけれど、日々、たくさんの方がクラスにご参加くださるけれど、ご参加の感想を聴く機会は、ほとんどない。
年度末にあるアンケートは、とてもありがたいフィードバックとなり、皆さんの声に励まされたり、さらなる意欲になったりしている。
そんな中、さらに、面と向かってクラスについての感想や、初めてクラスを受けてくださった動機なんかを聴かせていただくのは、とても貴重な機会で、とてもありがたい。
彼女は、たびたび湯治のために豊富温泉を訪れているが、最初の頃は、一度でも多く温泉へ入ったほうがアトピーの改善につながるのではと思い、とにかく長時間、温泉に浸かっていたそうだ。
そんな中、湯治仲間に『ヨガ教室がとても良いから一緒に出よう』と声をかけてもらったのやそう。
でもその時には、ホントは温泉に入っていたいのに。でもまあ、一度くらいは受けてみるかーという感じで、ご参加してくださったのやそう。
そこで、衝撃を受けた、と言われた。
ヨガのイメージが変わった、ビックリしたそうで。
そこで言われたコトが、ホントに嬉しかった。
『アトピーをずっと恨んできた。辛かったが、ここでヨガに出会えた時に初めて、アトピーやからこそ豊富温泉で出会えたのやから、アトピーになって良かったコトもあると思った』
と。
ビックリした。
そして、とても嬉しかった。
そこで、思い出したコトがある。
私自身にも、そんな瞬間があった。
初めて豊富温泉を訪れた8年前の夏。
豊富町の観光名所であるサロベツ湿原に連れて行ってもらった。
そこで観た、素晴らしい景色。
満開のエゾカンゾウに雲ひとつない青空、そして利尻富士。
なんて素晴らしいんだ!、と、胸が踊った。
そして思ったのだ。
アトピーやからこそ、ここに来れた。つながったんや、と。
今に心底感動し、苦しみ抜いたじかんが報われたような感覚。
偉大なる大自然って、なんて素晴らしいんやろう。
ココロに負った傷を、こんな風に癒してくれる、大きな大きなチカラがある。
それを思い出して、思った。
私に命を与えてくれたヨガの教え。
それに心底感動し、この素晴らしい教えをぜひ伝えてゆこうと思い、インストラクターになった。それが15年前のコト。
そして今、愛知という住み慣れた故郷を離れ、遠く日本のてっぺんにてヨガインストラクターとして活動しているが、それが、こんな風に誰かの感動につながったり、頑張ってきて良かったなんて思ってもらえたりするんやなあ、と。
これはまさに、循環やと思うのだ。
私に命を与えてくれたヨガの師、そして素晴らしい教え。
どん底まで落ちても救い上げてくれた、サロベツの素晴らしい大自然。
そうやってたくさんのエネルギーをいただいて、私をゲンキにしていただいただいたご恩返しにてお伝えする日々のクラスにまた、ゲンキをもらってくださる方がいらっしゃる。
それらはぜーんぶ、つながっている。
どこかでひとつ途切れたら、全部バラバラになってしまう。『数珠つなぎ』のようなモノ。
私は、長い長いお数珠の玉ひとつで、いろーんなモノに、ヒトに、つながっている。
支えられており、支えてもいる。
どれもこれも必要やからこそ、今ここにあるモノばかり。
でも、いくら私が望んでも、必要やと思っても、切れてしまう糸がある。
その時は辛く残念やけれど、その分、他の何かと新たなつながりが生まれるんやろうし、私も、腹を決めてつながりから身を引けば、また新たなつながりを与えていただき、そこにまた、役割を探してゆくのやろうと思う。
これは、どこのクラスも同じコトやけど、豊富温泉のヨガ教室を、いつまで担当させていただけるのかは分からない。
自分と同じ疾患を持った方に向けて、何かのチカラになれたらいいなと思っている。
それは、ヨガクラスをさせていただくコトだけでもないとも思う。
今、こうしてつながりの中で生まれているコトはまぎれもない『今』であり、その今に私は励まされ、前に進む勇気をいただいている。
それは間違えのないコト。
とにかく、楽しくやってゆこう。
その楽しみの内側には、どれだけの苦しみと努力があるか知れない。
私は、私の命に従おうと思う。
やり方はなんでもよいけれと、信念は曲げない。
違うと思えば、潔く引けば良いと思う。
それが、お互いのためにも良いのやと思うし。
何においても、こんな姿勢で。
しなうけど、ブレない。
協調性があるのと、ただ流されているのは違う。
自分の思い通りになるコトなど、そもそもない。
自由自在な世界は、自分の内側にある!
自分の外側にあるのは、やりくりの難しさや、ジレンマや、もどかしさばかり。
そしてそれらが、どれだけ私を育ててくれるかと思う。
だからこそ、底なしの幸せがある。幸せが幸せなんやと。認識出来る。
ヒトを責める時間があれば、自分自身をもっと追い込んだら良いかと思う。
そして、『ここぞ!』と思えば、強く出たって良いと思う。
後悔するコトもあるやろけれど、その時はそうやと思った自分を尊重し、どこまでもそんな自分に寄り添いたい。
そして、そんな自分を共に大切にしてくださる方々を、心底大切にしたい!
朝の来ない夜はない。
前に前にと、一歩ずつ着実に進んでゆけますように。
先日。
雪どけの水で、墨をすって書いたモノ。
今の気持ち。
ありがとう!
◎書いた様子はこちら→★★★
未来へつながる今に刻んでおきたい、大切な思い出。
ありがとうございます。
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