『腹式呼吸のチカラ』を再認識した出来事。

日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです（╹◡╹）

故郷である愛知県に、私の両親は暮らしています。

父は、2年前に首の骨を折る大怪我をし、『脊髄損傷』となりました。救急車で運ばれ、すぐに手術、そしてICUへ。リハビリ病院を経て、1年経って自宅へ帰ってきました。

それ以来、寝たきりの生活をしています。

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そんな父に、そして家族に会うために、私は定期的に愛知県へ帰っています。

すごーい移動距離。

楽ではないし、とくに、雪の時期の移動は大変でもあります。飛行機欠航したりもするし（ ;  ; ）

でも、やっぱり、私の原点であり、大切なヒトたちだから、やっぱりこれからも、少しでも多く帰るコトが出来れば良いなと思ってます。

先日、愛知へ帰った際に、父とあれこれ話していた時のコト。

最近は、ゴハンを食べるコトもひと苦労であり、飲み込んだモノが上手く食道へおりてゆかず、詰まってしまって食べられないのだと。

運動がないって、やっぱり大きい。みるみる弱っています（ ;  ; ）

そのため、ゴハンの時間の前には、父なりの運動をしています。いくらかは動く腕を振る、その際にも、深い呼吸を意識して。

呼吸筋群にも麻痺があり、上手く咳が出来ない。だから、誤嚥をすると、咳で出すチカラがないのです。

咳が出来ないって、痰を上手く出すコトも出来ないし、こんなに大変なモノかと、父をみて改めて分かりました。

私はよく、父に似ていると言われます。自分ではよく分からず(^_^;)

そんな父の運動する姿をみて、つくづく感心すると共に、呼吸筋群に麻痺があるとは言え、お腹でしっかり呼吸出来ている、深い呼吸だなあと思っていました。

それをふと、父に言ったんです。良い呼吸だと思う、と。

すると、

『お前が言ったんだろ、とにかく深い呼吸を、今すぐでも出来るリハビリだからって』

と。

私は、記憶力が良いほうだと思う。何気ないコトも、けっこう覚えてます。でも、そう言った記憶はなく、すっかり忘れてました(^_^;)

手術が終わり、ICUに入った父に、私はまずそう言ったそうです。

あれから、もう2年以上が経つ今でも、毎日ちゃんと続けている。

父が素晴らしいのは、やれるコトを精一杯、とにかく『続けている』というコト。

良いと分かりながら、やったほうが良いだろうと思いながら、あれこれ言い訳をしながら、結局はやらない。日常には、そんなコトが溢れてます。

でも父は違う。

あれほどに残存機能が少なくとも、諦めない。

そして、言ったんです。

『深呼吸をしばらくしていると、感覚のない足の先まであたたかい感じがするから気持ちが良い』と。

それを聴いた私は、思わず涙が出たほどビックリ、そして嬉しくて。

『そうなの！？足を感じるの！？』

『感じるよ。動きはしなくても、あたたかいような気がする』と。

呼吸ってやっぱりスゴイ。

胸から下が麻痺で感覚もないハズが、足先まであたたかい感覚があるなんて。

五体満足でも、手先足先まで冷えてしまっているヒトが、世にはたくさんいる。

足湯をしたり、冷たいモノや甘いモノを控えると良いと分かりながら、少し運動でもと思いながらも、なかなか出来なかったりしながら。

そんなモノです、日常って。

しかし父は、怪我をしたその時から変わらずに、今も続けているんです。

私は父を、誇らしく思ってます。

強くて、強過ぎたりもするけれど(･･;)、父の精一杯で、起こった出来事を受け止め、今に尽くしている。

父が健常な頃は、こんな風に家族で写真なんて撮ったコトなんて、ほぼなかったなあ。

何気ない日常が当たり前だと、大きな勘違いをしてました。

あの頃の何気ない毎日は、間違えなく、幸せ過ぎる日々でした。

父は元気で不在なヒトだと思っていた。それがまさか、こんなにいつも家にいるなんて。

ヒトに何かを頼むようなヒトでもなかった。でも、1日の中でほぼ、ヒトにあれこれ頼みながら過ごしている。

しかし、私たちは生きている限り、出来事から学ぶしかない。

父が教えてくれた、五体満足への感謝を背負って、これからも私は、日々『運動指導』をさせていただきます。

そして、こうして父が家族のそばにおり、みんなの顔を見て過ごしていられるコトを、良かったコトとしてゆけるように。

私のお父さんは強いヒト。だから私も、強くたくましくやってゆく！

転んでもただじゃ起きませんから（笑）

私のカラダに流れている、強いDNAがあるから大丈夫。私はますます、前進してゆきます！

ありがとうございます。