日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです(^^)
私の活動拠点は、きた北海道にある『豊富町』という人口4,000人弱の小さな町です。
北海道の北、『宗谷管内』という地域にあります。
一番上の紺色のトコロ。
もう少し細かく見ますと、こんな感じ。
宗谷管内には、10市町村がありまして、豊富町は日本最北の市である稚内市のすぐ下(南)に位置します。
今日は、この地域で『運動インストラクター』として活動する難しさについて、です。
どこで何をするにも、『地域性』というモノのチカラは大きく、
それを踏まえて考えないと上手く行かないよ、というコトがよくよくあります。
『当たり前にそういうコトだよね』と言う、定着したイメージのチカラは相当に大きいし、
逆を言えば、『その固定した感じはなかなか変わらない』と言うコトで。
この地域には、完全に民間資本のスポーツクラブは、ありません。
でも、
おとなりの稚内市には、市から指定管理を受けて運営されているスポーツクラブがあり、
そして、
枝幸町というオホーツク海側(地図で言うと右側)の町には、総合型スポーツクラブがあり。
ここもまた、町から指定管理を受けて運営されています。
思い浮かぶのは、このふたつくらいです。
だって。
敷地面積の広さに対して、人口がとても少ない。
つまり。
市場がとても小さく、何をするにしても『儲からない』というコトです。
だから。
職種にもよりますが、まず民間が参入してくるコトは少ないし、
ますます人口が減る予測のこれからは、なお一層、増えるコトはなく減るばかりだと思われ。
それは今後、さらに厳しいぞ!という予測です。
私自身、お金儲けのために運動インストラクターをしている訳ではまったくない。
26歳の頃にヨガインストラクターとなり、今年で42歳。
なので、歴は16年です。
なぜこの仕事を選んだのか?
まず何よりは、好きだからやっているコト♡です。
仕事であり、趣味であり、ライフワークでもある。
こんな素晴らしい生き方に出会えたのはなんてラッキーだろう!と、常々思っております^^
そんな中。
この地域で活動させていただくようになり、もうすぐ丸5年です。
が、しかーし。
故郷である愛知県と同じようには、当然行きません。
ひとつヨガ教室をさせていただくにも、
ご参加してくださる年齢層が、とても広い。
大集団でのレッスンは、運動強度に設定がなかなかに難しかったりもします。
強過ぎれば危ないし、弱すぎれば若い層が物足りないし。。。
膝が痛いと言う方も、ホントに多い。
『それなら椅子に座ってヨガをしたらいいですよ』と。
椅子クラスを担当させていただく機会も増えました。
そもそも、毎週開催の教室がすごく少ない。
先ほど書いた、稚内市のスポーツクラブでは、毎週開催のクラスがあります。
でもそれ以外は、宗谷管内で毎週開催の運動クラスと言えば、
好きで集まって運営されている愛好会などが主であり、
子ども向けのクラスはスポーツ少年団などはあれども、
一般向けのクラスでは、ほとんど聴いたコトがないのが現状だと思われます。
つまり。
日常であって欲しい運動教室は、
もちろん全部ではないですが、イベント的に開催されているコトが多い、とも言える。
そもそも、遠いんですよ〜
北海道はデッカイドウ!
移動には、ものすごーく!時間がかかります。
例えば私が宗谷管内を駆け回るにしても、『毎週なんてとても行けない』というのが現状で。
1日で200キロ、移動する日もあります。
1年間で2万キロは、余裕で運転して移動してます笑
そんな中で。
私の活動拠点である豊富町では、
都会のようには行かずとも、まあまあ頻度高く、運動クラスが実施されています。
毎週火曜日の午後には椅子クラスがあり、
水曜日夜には、何かしらの運動クラスが毎週ありますよ。
というのを定着していただくのに、何年もの時間がかかりました。
が、しかーし。
未だに知らないという方も、まあまあいらっしゃるだろうと思ってます。
小さな町でも、多数の方々に興味のない情報って、なかなかに広がりにくいモノですね(;^_^A
あ、悪い噂はすぐに広がりますよ笑笑
つまり、習慣がないのです。
わざわざ出かけて行って運動をするという習慣が、ない。
そして。
運動するのにお金を払うという習慣は、もっとない。
『お金いるの?なんで?』と言われそうな雰囲気です(^_^;)
だから最初は、とにかく『知っていただくコトから』だと思いました。
声をかけていただけたなら、とにかくどこでも出向かせていただきますっ!!と。
『ヨガってこんなモノですよ、誰でも無理なく出来るんですよ』、と。
もうそれはそれは、馬車馬のように走り回ってお伝えさせていただきましたって笑
フリーランス活動を始めてからは、
自分でクラスの価格設定を決めて、『お見積書』を出させていただくようになりました。
それに対して『高い』と言われるコトは、もちろんあります。
これは、都会も田舎も同じくですけどね。
お見積書は、そこから両者が折り合いつくようにと、調整させていただく元となる訳で。
そんな中。
都会と田舎との大きな違いのひとつとしてあるのは、
田舎は、『無料で当たり前』という意識がとても強い、というコト。
もちろん、都会にもあるにはありますが、
この地域では、それがものすごく多いように感じます。
(いやいや、多いどころかほとんどそうです^^;)
全国のいわゆる田舎と言われる地域を見て、確かめた訳ではないけれど、
少なくとも、私が活躍拠点としているきた北海道では、そうなんです。
その中で、運動クラスもそうです。
『無料なら参加します』とハッキリ言われる方もいらっしゃいます。
複雑な心境ではありますが(^_^;)
それが素直な気持ちなんですから。
それだけ、優先順位が低く、運動教室の価値が低いのだろうと思います。
(ますますがんばろー)
『春の無料体験クラス』などは、ぜひとも、あったらいいなと思うんですよ。
そこで出会っていただき、良いモノだと感じたら引き続き学んでいただけたらいいな。
ホントに嬉しい^ ^
しかし、1年間ずっと無料。
2年経っても3年経ってもずっと無料であれば、逆に、いつまで続くのだろうか?と、不安にもなる。
そんなコトを出来るのは、やっぱり、行政機関くらいです。
民間では、当然無理。
そしていつか、予算が切られたらそこで終わり、という結末となるんでしょう。。。
無料ってホントに得でしょうか?
しかし、この地域は。
先ほども書いたように、
民間資本のスポーツクラブが参入してくるコトは、ほぼないだろうと思われます。
なぜなら、採算が合わないから。
だから、行政機関が町民サービスとして年に何回か、
せめて毎月一度くらいでも、運動クラスを実施してゆく。
そんな考え方があるのだろうと思います。
しかしながら、そんなやり方では結局は定着せず、
良さをお伝えするところまでは、なかなかに辿り着けない。
もちろん。
ないよりはあったほうが良いし、上手く行く事例だって出てくるとも思います。
(いつもそこを目指しています!)
それならば。
定期開催を目指し、
今後ますます厳しくなるだろう予算状況を考えて、
『受益者負担』という意識を、少しずつでもご参加の皆さまに持ってもいただけないだろうか、と。
お金だけじゃないんです。
良いモノとして、必要なモノとして。
長続きさせるための策を、いかに練っていただけるか?と。
ここ数年は、そんなコトをよくよく考えています。
無料であると言うコトは、粗品のタオルと同じ。
『いつなくなっても仕方ない』というコトではないでしょうか。
それに対して、文句も言いにくければ、意見も出しにくい。
もちろんそれは、私が儲かりたいからではない!!
運動習慣を持つというきっかけ作りとして、
運動クラスはひとつ、とても有意義な場だと思っているのです。
だからぜひ、定期開催していただけたらと思っている。
とくに、雪国だから!
外での運動が相当にしにくいのが現実で。
基本は寒いし(^_^;)
そんな中で、主催者側も、受けてくださる方々も、
双方で責任を持ちながらより良い場を構築してゆくためにも、
『無料で当たり前』ではなく、いくらかでも参加費をいただきながら、
長く運営できるコトを目指してはゆけないモノか?と、考えているんです。
『その参加費を私にください』とは、ひとつも言ってません!
予算がどんどん厳しくなる行政機関が、
その一部でも『回収して次につなぐ』という仕組みを持っていただけたら良いな、と。
それは。
今現在仕事をいただいている先がほとんど、行政機関ばかりだからです。
どんなに素晴らしいコトであれど、赤字では良くないし、続かない。
ただどうしても、赤字になる事業も当然ありますよ。
だから『公的サービス』という位置付けがある。
それって、どこまでなの?
ここは、大事だと思うんです。
この地域は、『医療過疎地』です。
大きな病院にかかりたいとなれば、旭川市や札幌まで行かなくてはならない。
札幌までは、300キロくらいあります!(^_^;)
気軽に病院受診出来る距離では、まったくない(泣)
豊富町から札幌市まで、車でなら5時間以上かかるんです。
遠いよぉ(泣)
もちろん、それなりの交通費もかかります。
薬を買うにもお金がかかり、
病院受診するのも、今後はますます、自己負担額は増えて行くだろうし。
そもそも、国がこの状況で保険制度を保ってゆけるのか?が不安であり。
私がおばあちゃんになった頃、年金はいただけるのでしょうか?(^_^;)
それは、かなり!難しいように思うんです。
だって、支払ってくださる生産世代がどんどん減っているのだから。
受給年齢が75歳から、と、本気でなるかもしれませんね。
そんな中、運動にかかるお金はとても安価で、
身につけば、いつでもどこでも実践するコトが出来る。
『これがあれば大丈夫』なんていう魔法はないけれど、
病院に行く前に出来る取り組みがあると言うのは、とても心強いし、大切だとも思うのです。
そのひとつとして、『運動クラスを活用していただけないだろうか』と思っています。
じゃあどうするの?その、ひとつのカタチとして。
たとえばヨガ教室ならば、
都会のヨガスタジオと同じように、1レッスン2000円も3,000円もいただかなくともいい。
まずは一歩踏み出して、300円でも500円でもいいんです。
黒字にはならないにしても、『受益者負担』という意識を持っていただけたらいいな、と。
良いものとして、長続きさせてゆける活動となるコトを目指し、
『自分に必要だと感じたモノに対して対価を支払う』という意識を、持っていただけたらいいな。
それが解決策ではないですよ。ひとつの取り組みとして。
長続きさせてゆけるための策のひとつとして、です。
それだけでは、当然運営費は足りないのですが、
まず直面するのが、『予算がないから中止』だと思うので。
無料講座が有料となった時、
そりゃあ必ず『じゃあもう行かない』という方がいらっしゃるだろうと思う。
でも。
それはもう、仕方がないんです。。。
それは担当させていただくインストラクターの力不足もありますが、
『有料で参加するまでの価値はない』と言われたら、もうそれ以上に、私には成す術がない訳で。
もちろん。
そう言われないようにと、励んで行きたいとはいつも思っています。
そして。
おひとりでも多く、お越しくだされば嬉しいんです。
やっぱり、『無料だから来ている』では、
きっと、お互いに良い学び合いにはならないだろうとも思っているのです。
運動クラスだけではないんです。
音楽ライブや様々なイベントでもそうですが、
とにかくこの地域では、『参加費無料』というワードをとてもよく見ます。
そんな中で、この地域で『参加費2,000円』の音楽ライブがあったりすると、
私は、そこを応援したい気持ちになるし、本気で頑張っているんだな、と思います。
ホントに観たいヒトが行けば良いのだし、
そんなモノまで無料でなくても良いのに、と、いつも思っている。
そんな私がそもそも、都会感覚だから、なのかも知れませんが。
確かに。
この地域にプロのアーティストを呼ぶって、めちゃ大変です。
そもそも都会からだと、ほぼ遠いから交通費が多くかかるし、雪の時期は、さらに対策が必要だし。
だから。
活動に補填をしてくださる仕組みがあれば、それは、ものすごくありがたい!
でも、その大変な労力を重ねてなぜ無料で開催するのか?
一体誰が、その労力や費用をどのように負担をしてゆけば良いのか。
それならば。
最初に書いた運動クラスと同じくで、
この地域では採算が合わないから、音楽ライブも舞台鑑賞もなかなかに実現しない。
だから、年に一度くらいは行政機関が町づくりの一環なのか、
開催するセクションにより目的は様々でしょうけれど、
出来る範囲でやってゆくしかないよね、となるんでしょうね。
適正価格を壊すと、未来がない。
これはきっと、かなり大切なコトだと思うんです。
生産者が儲からない、働いても働いても辛いという状況なら、
私たち消費者に質の良い品物が届くはずがないし、ヒトが生み出す文化芸術もそうです。
そこに費やした労力に対して感謝の想いもこめて、
お金にココロを添えてお支払いをさせていただくと言う気持ちをもってゆけたら。
お金って、ただの術です。
そんな言い方は良くないかも知れないけれど、それ自体に価値がある訳ではなくて。
ココロを示すカタチだったり、労力に感謝するひとつのカタチだったり。
高いと思えば買わないし、行かない。
その価値は、ヒトそれぞれが決めたら良いのです。
だからこそ、
なんでもかんでも無料というのを考え直してみたらどうか、と思う訳です。
私はヨガを心底愛していて、自分なりにですが、それなりに勉強し、
より質の高い教えをお伝えしてゆけたらと思いながら、日々励んでいます。
が。それは私の想いがそうなだけであって、ヒトには関係のないコト。
そんな私のクラスに、どのような価値をつけてくださるかは、皆さま次第です。
それは、私自身を守るというコトでなく、
これからのきた北海道の健康づくりを考えた上でも大切だと思うコトです。
『安かろう悪かろうでは、いつかはなくなる』
そうではない取り組みとしての運動教室でありたいし、
それが、この地域の未来に向けて、いくらかでも役に立つモノだと信じてもいるから。
こんなコトを言うと、『結局はお金なんでしょ』と言われるのでしょうか。
そうです。
先ほどにも書きましたが、どんなに素晴らしいコトも、
『赤字』では結局続けていけないと思います。
だから、それが行政機関であっても、
減るばかりの予算の中で、いつまでも無料の事業ばかりを続けてはゆけないだろうと思うのです。
そんな中、
本気で続けてゆきたいと思っているので、何か策はないものか?と、いつもあれこれ考えています。
誰かだけが苦しい仕組みは、続かない。
お互いさまで支え合ってゆく仕組みとしなければ、結局それは続かないから。
そして『必要ない』と思えば、
その輪に無理に入る必要はないのだけれど、
そこに『公的サービス』が入ってくると、問題は重たい。
健康を害しても自分の勝手だとしたって、
保険を利用して病院受診すれば、どんどん医療費はかさむ。
介護認定を受ければ、介護保険を使うコトにもなる訳です。
この国の人口構造を考えても、
本気で『自分の健康は自分で守る』と腹を決めてゆかないと、
そんな人々を増やしてゆけるような取り組みを何かしらしてゆかなければ、
この国は、生き残ってゆけないほどに、ひっ迫した状況である今だろうと私は思っています。
循環してゆけば、それでいい。
誰かだけが負担し続ける仕組みは、上手く行かないし、続かない。
つまりは、『循環しない』というコト。
『なんでも無料が当たり前』という考え方も、そのひとつではないかと思います。
しかし、最初にも書いた通り、『定着したイメージ』を変換してゆくのは、かなり大変。
ある日郵便ポストが青色になったら、相当に気持ち悪い!
あ、青色のポストがもしかしてあったりして〜(笑)
外から来た私は、その通り『よそ者』です。
だから、違和感に思っている訳ですが。
給与水準も、地域によって違います。
田舎暮らしは、生活するのに意外とお金がかかりますよ。
移動は全部車なので、公共交通機関を使っては、ほぼ生活できないというのが実態で。
少し住んでみたいなと思っても、結局は車に乗らなければならず。
都会のように、コインパーキングにカーシェアリングなんて、出来ないでしょうね(;^_^A
そもそも、コインパーキングがないし(^_^;)
これからも出来ないだろうけれど(笑)
あれこれと書きながらも、結局は、なかなか結論はないのですが、
まずひとつ、最近よく考えているコトをなるべくまとめて書いてみました。
あれ、まとまってない?(^^;;
そもそも。
この地域で、私のようなフリー運動インストラクターが生計立ててゆけるのか?
これもまた、チャレンジなんですね。
どうなるコトやら(^_^;)
今後もなお一層、チャレンジでございます~
腹を決めたので、あとはやるだけ!
もう充分?と、私の命が決断するまでは。
試行錯誤。
またまだ日々にもがいてみたいと思います^ ^
ありがとうございます。
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