日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです(╹◡╹)
先日、湯治療養で豊富温泉に何度も湯治に来ていらっしゃる方から、一通のメールが届きました。
『出勤途中に転倒し腕を粉砕骨折しました。病院で診てもらえるまで待っているのがあまりに痛くて、泣くしかありませんでした』
と。
粉砕骨折、、、
壮絶な痛み、、、
彼女は、豊富温泉を訪れるたびに『ヨガ教室』を受けてくれており、地元にも相性の良い先生を見つけて、ガッツリと学び込んでいる。
だからこそお伝えしたコトは、
『必要なコトしか起こらないと腹を決める。なぜ起こったのか?といくら考えても、それは分からない。起こったコトを受け止めて、受け入れて、それをプラスに変えて行けるチカラにしてゆくコト』
と。
生きるコトから、その中の経験から学んでゆくしかない。避けていたければ、それもありで。しかし、起こった出来事をいくら『なぜ?』と考えても、そこに明確な答えなどない訳です。
『とらわれない、計らわない、こだわらない』
それは、受け止めるチカラ、受け入れるチカラでもあると思うのです。
人生には流れがあり、様々なバイオリズムが複雑に絡み合って成り立っているのかもしれない。
星の下なのか、運命なのか、運が良かったのか悪かったのか。
確かに、ほんの少しの差で天と地を分けるコトがいろいろにある。しかし、偉大なる大自然からしたら、天と地があって常な訳で。
『たまたまその時、どちらの面が表になっているのか』それだけだなんだろうと思います。
問題を突き詰めて徹底的に見るコト。そして一歩離れて広い視野で見るコト。その両方が必要で、このバランスって、ホントに大切だとよく思う。
その中で、外科手術が必要なほどのカラダのトラブルならば、現代に生まれたからこそ救われる命だとラッキーに思い、ひとまずは医療に頼り、落ち着くトコロまで行くしか策はない。
そして彼女に言いました。
その上で答えは自分の中にしかないのだから、『必ずヨガで良くなる』という信念を大切に、と。
医療のリハビリもお願いしたらよいのだし、動きが不自由な分、鍼やマッサージを受けてもいい。
とにかく、明るいほうへ、良い方向へと進んでゆくのだという意思を明確に持ち続けてゆくコト。
後日、近況報告とともに、彼女の気持ちが書いてありました。
『今まで、肌さえ良くなればとずっと思っていた。いくら褒めてもらっても、それを素直に受け止めらない自分がいた、劣等感が消えなかった。それがこんなにあっけなく、肌よりも辛いコトが出来てしまい、今は肌の弱さより痛みが辛い、これからのコトが不安で仕方がない。腕が動かなくなったらどうしよう、と。』
ホントに、ホントにそうだなあと思ったんです。
私もそう思ってました。
皮膚さえ良くなれば何でも出来るのに、と、ずっと思っていた。
何でもかんでもを皮膚のせいにしていた。今思えばオイオイと思うほど、幸せのボーダーは『皮膚がキレイかどうか、痒くないかどうか』であり。
大きく歪んでいるコトに気付くには、様々な体験が必要でした。
その様々な体験、苦しみを経てヨガに出会い、私は『視野を広く持つコトの価値』を知りました。
『調和とバランス』
曖昧なような表現だけれど、コトバにするならこれかな、と思うのです。
今という点で見れば大惨事。しかし経験とすれば、糧となる。
皮膚の痒みの辛さや炎症の辛さ、その恐怖に苛まれていたココロの癖が、もっと大きな事態により、一掃されるコトもある。
現状と仲良くするしかない。もちろん、逃げ場があるなら逃げたらいい。逃げられないなら、なんとかやり過ごすしかない。そんな中でも、必ずサポートがある!
その傷を負ったから出会えるヒトや場所がある。
それが、調和してゆくコトなんだろう、と。
そして、不安定な中でもバランスをとってゆくコト、それなりに安定するに場所を見つけてゆくコトしかない。
彼女は、『肌が弱く骨は強い』と思っていた。
それが、あっけないほど一瞬でその骨は粉砕し、日常生活は、これだけに不便なのかと思い知ったそうで。
西洋薬は出来る限り飲まないと決めていたのに、『鎮痛剤』がこれだけありがたいのかと思い知ったそうで。
臨機応変。使えるモノはなんでも使い、でも依存しないようにし、柔軟性を持って生きるコト。
理屈では誰しもが分かっている。しかし、その実践が難しい。だからこそ、経験という場が生きる。
机上の空論は、残念なほどに役に立たない。
だから、足で稼いで汗をかいて進んできたヒトは、強い!
私は、痛みに寄り添うチカラは、痛みを背負うコトで育つのだと思っている。
彼女にはぜひ、ヨガインストラクターになって欲しいなと思っている。ヒトの痛みに寄り添えるステキな先生になるんだろうなと、想像するのです。
どうするかを決めるのは彼女だけれど、今回の出来事はきっと、彼女の大きな分岐点になるだろう。
人生を左右するモノは、皮膚ではない。
必ずヨガで良くなると言う信念。
これも、執着となればまたアンバランスなんだけれど、腹を決めればあとはやるだけ、です。
『力み』はなるべく外していたい。
『数打ちゃ当たる』では、有限な人生の中で労力がもったいない気がするんです。マトに的確に当たるよう、よくよく見定めて。それが、安定した姿勢を作り、重心を下げる。腹を決めるコト。
上虚下実。
意識丹田。
心身一如。
とてもキュートな彼女。自信を持ち、真っ直ぐ前を見てステキな笑顔を見せてくれると思っている。
私なら大丈夫!そう思えるためにも、絶え間ない努力を積み重ねてゆきたい。学びの連続である生涯。
学ぶ意欲こそ、ヒトを底なしに若々しく保ってくれるのだと思う。
体験は宝。
またひとまわり大きくなった彼女に会えるコトを楽しみにしています^ ^
悪天候続きの今シーズンだけれど、朝日はやっぱり、ちゃんと顔を出してくれ、幸せな気持ちを広げてくれます。
豊富温泉のこの何気ない景色に癒され、過ごしています^ ^
ありがとうございます。
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