日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです(*^-^*)
『森のつくりてになりたくて』
中川町の木工作家、高橋綾子さんが出版された本を読みました。
彼女が製作したステキな木の器と共に届いた、この本。
昨年のコトだったかな。
綾子さんが『本を出したい』と、クラウドファンディングに挑戦すると知りました。
私は迷わず、その取り組みを応援させていただくコトに。
そして生まれたのが、この成果物。
本好きな私としては、とっても嬉しい!!
綾子さんとの出会い。
初めてお会いしたのは、いつだっただろうか。
ヨガ教室に来てくださった時だったか、イベントでお会いしたんだったか。
ただ、その時の印象はよくよく覚えているのです。
その透き通るような透明感の中にも、どっしりした芯を感じて。
とても繊細で研ぎ澄まされた部分と、その力強い軸とが混在する雰囲気。
ああ、きっとこの女性はステキな作品を生み出す方なんだろうなあ、と。
まさに、作り手さんという雰囲気でした。
『ヒトと木がつながるヨガ』の記憶。
そんな彼女とは。
『木を削ってもらい、その木の香りを感じながらのヨガ』をさせていただいたコトもありました。
これ、めちゃめちゃステキだった!!!
彼女が木を削り始めると、すごい集中力。
そして会場には、木の香りが広がる。
深まる呼吸。
その場に起こる様々が不思議に入り組んで、不思議に上手く混じり合い、何とも言えない空間が出来上がったコト。
クラスの最後、会場中には木屑がいっぱいになった。
これがまた、何ともステキだったなあ。
こうして書き始めると、あの時の記憶が蘇ってきました。
キャンドルの灯りのやさしさ。
◎『ヒトと木がつながるヨガ』について書いた記事→★★★
そう。
まだ乾燥していないミズナラの生木を削ってもらうと、その香りが会場中に広がったんです。
久々にこの日のブログ記事を読み返すと、その空間を鮮明に思い出した!
『そうだ!ミズナラの生木だったよね~』、と。
ああ、ホントに素晴らしかったなあ。
ぜひまた、こんな場に出会わせていただけたらいいな。
と、強く思ってます!!
そして、今回読ませていただいた本ですが。
これもやっぱり、彼女の雰囲気がそのままでした。
柔らかくて、優しくて、力強い芯がある。
木に興味があるヒトも、そうでないヒトも。
ぜひ、たくさんの方に読んでみていただきたいな。
多分、日頃本を読む習慣がない方でも、サラッと読めてしまうのではないかと思います。
字は多くなくて、ステキな写真が多数。
最近は、こんな本が多いですね。読みやすいし、分かりやすいし。
ひとりの作家さんが、なぜものづくりに目覚めたのか。
新天地にて、どのような活動を積んできたのか。
そして、木に対する考え方、向き合い方など。
そんなコトが丁寧に綴られ、知らない部分に触れたコトで、さらに使っている器に愛着を持ったし、『届ける』という価値を感じた。
綾子さんが届けたかったコトに、私なりにですが、触れた。
中川町の方にもたくさん、手に取っていただけたらホントに嬉しいなと思う。
同じ移住者であるからと言うのもあるけれど、ぜひ、地元で生まれ育った方にも、その地が持つチカラのひとつとして、木のコト、彼女のような作り手さんがいるんだってコト、ぜひ知って欲しいなって思うんです。
ものづくりに込められた魂。
ものづくりって、『分け御霊を込める作業』なんだと思う。
ある作家さんが『作品は自分の分身です』と言っていて、それにはとても納得した。
私は、愛知県瀬戸市で生まれました。
ここは、『陶磁器』がたくさん生み出される町。いわゆる『せともの』です。その発祥の地。
それもあり、ものづくりの現場は小さな頃からたくさんあった。
私の父の兄も、陶芸家。
物静かで口下手。おじさんは、たくさん話すヒトではなかったけれど、作品は多彩でとても優しい。
きっと作品を通して自分を表現しているんだなあと、子どもなりに感じてました。
土をこねて、形成し、着色し、焼き出す。
そのひとつひとつの作業の中に、どれだけの想いが溢れているか。
それらが焼きしめられ、作品には多くの『想い』がこもっている。
あ、100均の陶器にはあまりこもってないかな(・・;)
と、私は思う( ; ; )
近年では、結婚するのに新居で使う食器類を100均で揃えるというハナシも聴く。
それを聴くと、思わず泣きそうになる私ですが(;^_^A
でも、価値観はヒトそれぞれですものね~
作品に込めるチカラ。
その作り手の想いって、私たち使い手が支えているんだとも思う。
大切に使わせていただく。
モノは、壊れたら終わり。割れたらそこまででいいとも思うけど、何とか直して使い続けたい。
作り手の想いを受け取ると、やっぱりそうなるんですね。
だから。
高いからとか安いからとか、そんな問題じゃない。
作り手がモノ作りに励むための、その適正価格を壊してはいけない。
残って欲しいモノを買い支えてゆくコトが、私たち消費者の役割じゃないか、とも思っていて。
何を好み、何が欲しいかはヒトそれぞれにしても、『安さばかりを優先して買い求める』となれば、
質の良い製品が、世の中から見事に、どんどんと消えてゆく。。。
安かろう悪かろうで、どうやってヒトは幸せを見つけてゆけるのか、と。
時代と逆行し、いつも考え込んでしまいます。。。
これは、贅沢じゃないんです。
必要な分を、必要な分だけ分けていただくコト。
自らの暮らしを丁寧に紡いでゆく元として、分けていただく。
大切に使えば、多分、安いモノをいくつも買うよりよっぽど節約だとも思うし。
たくさんはいらないから。
私は、綾子さんの作品を3つ持っていて、頻繁に使っています。
私は何でもゴハンにかけて食べるので、それが出来る大きなお皿がひとつ。
そして、少し小さなお椀がひとつ。
そしてそして、今回いただいた器が仲間入りしたので、全部で3つになりました。
高価だからと、しまいこんではまるで意味がないから、いつも使っています。
愛知で暮らしていた時もそうでした。
おじさんが作った、ひとつ何万円もする器を、普段使いしていた。
だって。
おじさんは使って欲しくて焼いていたのだろうから。しまいこんだらもったいないじゃん!と。
そして、割れてしまったりもするんだけれどね(;^_^A
それもまた、在り在りとした暮らしのひとコマなんだと思うんですね。
今もまた。
木のお皿は長くお水につけないでと言われても、ついついつけちゃったり、食べてまんまにしたりもたまにしてます(綾子さんごめんなさい〜)
それでも。
『ごめんね〜』と言って丁寧に洗って、乾かして。
そうして、自分なりにですが、大切に使ってます。
モノを愛おしむ。
それは、ヒトを愛するコトとまったく同じ。
全てはエネルギーだと思うから、エネルギーの高いモノに囲まれていたら、自然と自らも高まり、巡ります。
だから。
何に囲まれて暮らしているかは、すごく大切!!
だから、結果的に私は、安さを優先して求めない。
自分の手に届く範囲で、大切に出来そうなモノを買わせていただき、それを、なるべく長く大切に使いたいなと思う。
それがたまたまわりと高かったり、それほど高くなかったりするだけ。
モノの価値もあるけど、その優先順位も大切だなと思います。
私にとって服は、とくに『ヨガウェア』は、消耗品。
大切にするにしても、まあまあ早く傷んでしまうので、汚れたり薄くなったりすればあっけなく手放して、買い換えます。
だから、最優先は動きやすさだけれど、高くないコトも大事。
何年も大切に使うのが、これに関しては難しいんですね。
モノにより、都合により、臨機応変で良いのだろうと思う。
そんな中、何着かだけ、思い入れのある大切な服があるんですね。好きな生地を選んで、丁寧に作ってもらったもの。
やはりそれは、保管も丁寧になるし、見つけたらシワもサッと伸ばす笑
長く大切に着てゆけたらと思うから^ ^
そう。
この前、『オートクチュールのスーツ』を扱っている男性に出会ったんです。
あまりの紳士的な雰囲気に、『ああやっぱり服のチカラってすごいな!』って思った。
それだけに価値のある服を着ている、という意識が、キリッとした雰囲気を作っていて。
『自信を持ちヒトに勧めたい』という意識は、そりゃあヒトを豊かに育てるし、生かすんだろうなあ、と。
自分が服に合わせて着るのではなく、服を自分に合わせてとても美しく着ていらっしゃる。だから、そりゃあスッキリ、キッチリ、無駄がなくて美しいんです。
私は、スーツを着る機会がほぼないけれど、だからこそ1着でいいのだし。
いつかお願いしてみよう〜、と思ったんです。
日々納得のいく
生き方をしなければ。
私は、大切に出来るモノとのご縁が、私自身を豊かに育ててくれるのだと知ったから。
だから。
そんな、目に見えないチカラを大切にしたい。
良いか悪いかではなくて、『しっくりくる』という感覚を。
自分が納得できるところまで落とし込むって、大切ですね。
綾子さん。
ステキな本をありがとうです◎
笑顔あふれるより豊かな毎日を目指して。
私は丁寧に、ヨガをお届けしてゆこう。
これは、カタチには残らないモノだけれど、その時々の『今』を刻んでゆけたらいい。
人々のココロに残ってゆくような、そんな場を創造してゆけたらいいな。
ぜひ、ご一緒してください。
ますます、精進してゆきます。
ありがとうございます。
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