先週、愛知での出来事。
朝起きて、学校へ行く準備を始めた8歳娘。
服を着替えて、『さあ朝ごはん!』となった時に、『私食べれないみたい、、、』と、ポツリ。
すると、何かカラダがおかしいと感じたようで、自分で体温計を持ってきて、測り始めた。
38.3度。
『あー、お熱なんやね。学校は無理せずやめとく?』
と私が聴くと、
『うん、私寝ていたい。』と娘。
まずは汗がしっかり出るように、首までしっかり布団を着て、寝かせる。
『大丈夫よ。なんも心配いらんでね。必要があって熱を出してカラダを熱くして、命はカラダに入った菌を退治してくれようとしとる。だで、それに協力してなるべくゆっくり呼吸して、まずは寝ようね』
と私。
風邪は、『ひきかけ』と『治りかけ』が肝心です。
そして、子どもにとってママの『大丈夫』は、何よりのお薬なんやと思う。子どもの不調は、まずは何より子どもの『不安』をなるべく取り除いけたらいい。
と言っても、ただ口だけで『大丈夫』と言っている訳ではない。
気管支や鼻に違和感はない、と言う。そして、しっかりと発熱している様子。
こんなキレイな風邪なら、上手にひけばさらに体調よくなるなあ、と。
子どもそれぞれの弱い部分も知っている上で、よくよく観察するコトが大切。
『上手に風邪をひく』
これは、有名過ぎるほど有名な、野口整体の野口晴哉先生の教えだ。
『風邪をひくチカラもないヒトが増えている。そんなヒトは、重篤な疾患にかかりやすくなる。』
とも、言われたりしている。
一年に一回くらいは大きな風邪をひいて、休息&デドックス出来たらいい。
『風邪を上手に引き、上手に経過する』
早く直そうと思って無駄あがきをすると、かえって長引く。
こんなコトを言うと、『はっ??』と、怪しまれるやろうか、、、。
西洋医療が主流であるこの国では、『病気を治してくれるのは薬、だからまず病院へ』。という方が多いのやろう。
ここにだけは、大きな声で言いたい。
『違います、治してくれるのは薬ではなくて、アナタ自身の命。自然治癒力です!』
薬は、手助けのひとつ。
それは漢方薬だってアロマテラピーだってそう。
根本から治すチカラを持っているのは、命そのもの、本来のチカラ。
結局はそこに託すしかないし、委ねるしかない。
ゆっくり寝て、大汗をかいて、何度も着替えをした。
夜には、こんにゃく湿布をお腹にあてて。
『これ気持ちが良いね』とニコッと笑って、スヤスヤ寝てしまった。
そして、朝。
また、こんにゃく湿布をした。
やっぱりお腹って大切だな。ここが巡ると、経過が良くなる。
『信じるものは救われる』と言う。
『こんなコトで良くなるハズはない』と思えば、それは、その通りになるやろう。
イヤイヤやっても、それは上手くいきにくくなるばかり。
娘には娘の考えがあり、生き方がある。
それは、成長と共にどんどん明確になってゆくのやろう。
私は、そこにあれこれ言うコトもないけれど、せっかく親とならせてもらい、娘の命を見せてもらっている。
だから、そんな中で伝えたいなと思うのは、『命のチカラを育む』という生き方。
『答えは自分の内側にしかない』と、とにかく実践し、確かめてみてほしいなと思う。
『上手に風邪をひく』
忙しいばかりの現代人には、一番難しいコトなのかもしれない。。。。
『とにかく病院に行け!インフルエンザか確かめて、治癒証明をもらわなきゃダメだ』
両親は、静かに寝ている娘のそばで、ずっとそう叫び続けていた。
心底イヤになった。
これが大半のヒトの考え方で、社会のルールになんやろうか。
『風邪をひいたらまずはゆっくり寝る。そして、症状を良く観察する。』
気忙しい現代で、こんな時間をとるのって、ホントに難しい。
私自身もそうだ、なかなか休めない仕事の方が、多い。
理想と現実に揉まれて、あれこれの試行錯誤しながらの毎日。
実践型の、『生きた学び』が溢れている。
ありがとうございます。
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