日本のてっぺん・きた北海道を拠点に『沖ヨガインストラクター』として活動しているまなみんです(╹◡╹)
今日は久々に、豊富温泉について書きます。
豊富温泉は、日本最北端の温泉郷であり、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの皮膚疾患で苦しむ方々が全国から湯治療養に訪れる温泉地です。
観光としても、油分を含む不思議な温泉として、『秘湯ツアー』などでも人気なのだそうで。
初めて訪れた方は、ホントにビックリされます。だって、浴場がガソリンスタンドのように油の匂いだから。うちの娘は最後、気持ち悪いから入れないと言って拒否してました。が、大丈夫。次第に慣れてきて、最後には恋しい匂いへと変わります(笑)
あ、もちろんヒトによりますよ。合わない方もいらっしゃるだろうなあ。それはぜひ、確かめてみてくださいね^^
そもそも私が、豊富温泉に居続ける経緯から。
いつもこのブログ記事を読んでくださる方は、何度も書いているのですが、少しだけ触れたいと思います。
私は、約10年前に初めて、湯治療養のために豊富温泉を訪れました。そして、移住してからはもうすぐ丸5年です。
最初の1年は、療養目的で期間限定の移住のつもりで。しかしその中で、私のような運動指導者がここ豊富町には1人も居ない。この地域にはヨガインストラクターがほとんど居ないと知ったのです。
こんな医療過疎地に予防医学もないなんて!?
もちろん、ゼロではなかったとは思うんですよ。がしかし、こんな雪深い地域だからこそ『頻度』が大切だと思ったし、毎日でも運動クラスがあったら良いのに、と思った訳で。
そしてこの地に残り、健康づくりにまつわる活動がしたいとの想いが生まれ、腹を決めて、引き上げずに残るコトにしたのであります。
そしてあっという間に、5年が経過。
そんな中、日本のてっぺんという土地が面白いコトもあり、いろんな方々が遊びに来てくれました。
そして、私と同じくアトピー性皮膚炎などで苦しむ方が、湯治療養にいらっしゃったりもして。
つい先日。
北海道の下のほう、苫小牧市を拠点に活動しているヨガインストラクター仲間が、湯治療養に来ました。
彼女もまた、アトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎とは、ホントに!厄介な疾患だと思う。重症化すると、1日中痒くて痒くて、一睡もできなくなり、精神まで病んでしまい。
命に関わる疾患ではないものの、見た目に分かる疾患でもあり、ココロが大きく歪んだりするコトもある。
『認知の歪み』が起こると、それをなかなか解消出来ないのも自分の体験からも感じるし、豊富温泉にいらっしゃる方からも、それをよく感じたりもしています。
私は豊富温泉にて、細々とですが運動指導の場を持っています。
◎とよとみ温泉運動くらぶ♨️→★★★
それは、皮膚疾患がどれだけ辛く苦しいかか分かるから。
その中で、何かひとつのきっかけとして、豊富温泉から帰った後も続けてゆける運動習慣を持つお手伝いが出来たら、という想いから。
昨年度までは、無料参加のヨガ教室を担当させていただいておりましたが、いろいろあり、それは断念せざるを得ない状況となりました。
その反面、無料でいつまでも続けるのは良くないとも思っていたので、良い機会だと思っての新たな取り組みです。
しかし実は、かなり苦戦中。。。
今後も続けてゆけるのかは今のところ分かりません。でも、必要な取り組みだとは思うんです。だから、可能な限りに続けてゆけたら、とは思っています。
共に活動してくれている仲間のインストラクターにも恵まれているので、それはホントにありがたいコトであり。
適度な運動が持つ可能性は、もうここでいろいろ書かなくても良いですね。
すでにあちこちのメディアで言われていたり、豊富温泉の総合窓口である『コンシェルジュデスク』でも『適度な運動』を推奨しています。
◎豊富温泉ポータルサイト→★★★
がしかし、皮膚疾患って、重症化すると運動すら出来なくなる。
肘も膝も、傷が痛くて曲げ伸ばしが困難となり、少しでも血行が良くなりカラダがあたたまると、気が遠くなるほどの痒みに襲われたり。
苫小牧市から湯治に来たヨガインストラクターの彼女は、当然、私が運動指導しなくったって自分のペースで運動出来るのです。
がしかし、あまりに皮膚の状態が悪くて、それも出来ない状態となり。しばらく家で療養していたのだけれども一向に改善せず、ココロの状態まで不安定となり。
そんな時にくれたLINE。
家に居ても拉致があかないと思った私は、思わず、『ここにおいで!!』と、彼女を豊富温泉に誘ったのでした。
最初は5日間の滞在。
そこで眠れるようになったそう。もう少し落ち着くと良いと、またふたたび訪れたのが、つい先日のコト。
そして帰り際にハガキを1枚くれました。
それを読ませてもらって、豊富温泉の価値がそのまま書いてあると思ったんです。
だから、彼女にお願いしてオッケーをいただき、その一部をご紹介させていただくコトに。
ホントに苦しい時って、肌のキレイなヒトにあれこれ言われたくない!って、私は思ってました。
そして、豊富温泉を訪れるたくさんの方から、そう聴いたコトもあります。
痒くも痛くもないアナタに何が分かるのよっ!!と。。。
もちろん、寄り添おうとしてくださる方が居てくれてるのは分かっている。でもそれを、なかなか真っ直ぐに受け入れるコトが出来なくなる。根深いんですね。
だから、同じ痛みを追う仲間の存在が、やはり大きい。
湯治療養の付き合いって、かなり濃いです。だって、裸の付き合いから始まるんだもの〜!
彼女は、来たばかりの時のうつろな目が、数日もすると明らかにキラキラしてました。あー、こうやってヒトはゲンキを取り戻してゆくんだなあ、と私は思ったんです。
目はココロの窓だなあ。
彼女が真っ直ぐ私を見て笑ってくれたから、あー大丈夫だなあ、と思ったんです。
今まで、ヨガクラスにご参加してくださった方や、今まで豊富温泉でお会いした方々から、どれだけこんなお手紙やメールなどをいただいたでしょう。
それこそが、豊富温泉が持つチカラであり、宝です。
アトピー性皮膚炎は、辛い。
しかし、本人が悪い訳でもない。
もちろん、少しでも改善するようにと努力はしてゆきたいけれど、力尽きて、前にも進めず後ろばかりを観ていたり、立ち止まって動けなくなるコトがある。
そんな時は、『豊富温泉に来てみる』というのも、ひとつの手段だと思うのです。
ほとんどの方にとって遠い場所だし、特に初回は慣れないコトばかりで大変な想いもあると思うのです。
そんな私は、産後1年、とても辛い症状を抱えて苦しんでました。そんな中で思い切って豊富温泉を訪れたコトで、今の毎日があります。ホントに良かったと思う。
痒くない暮らしって、こんなに楽なんだなあと。
痛くない皮膚って、ホントに楽です。ものすごく辛い時には、すっかりマヒして分からなくなってました(・・;)
必ず、チャンスがある!
豊かな未来を目指して。
今この時、痛くて痒くて辛くてもがいている方がいらしゃれば、その背中をそっとひと押ししたい気持ちでいます。
おいでよ、日本最北端の温泉郷『豊富温泉』へ。
手を伸ばせば届くコトが、モノが、ヒトが、必ずある。居るから!
がんばらなくてもいい。
もう充分にがんばって、呼吸しながら何とか生きているのだろうと、分かってます。
ありがとうございます。
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